300万年前のハンター生活が実はヒトにとって最適だった

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てっしー

23歳のACT(アクト)実践者。一言もしゃべれなくなる場面緘黙症と、対人不安を克服し、コミュニケーション系のライターとして活躍中。詳しいプロフィールはコチラ

疲労・肥満・不眠・病気・老化…

こうした不調はすべては人間の体が現代のライフスタイルに追いついてないからだ!!と主張する「最高の体調 」を読みました。

 

去年買った本なのですが、2018年に読んだものの中で一番の内容でした。「進化医学」の観点から、いまを生きる人間のあらゆる不調を解消し、最高のパフォーマンスを発揮させるのが目的。

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原始の戻ることで体のパフォーマンスが跳ね上がる

うつ病、肥満、慢性ストレスなどは現代ならではの病気で、狩猟採取民にはこうした病がゼロ。また、病気だけにとどまらず、

 

仕事でミスが多いのは自分が不注意な人間だからだ

自分が太るのは意志の力が弱いからだ

作業が終わらないのは自分が怠け者だからだ

夜に不安で眠れないのは自分が気弱だからだ

 

といった心理的なパフォーマンスまで、現代の環境が悪さをしているんです。衝撃的ですよね。例えば、以下のような研究があります。

 

リンネル博士がチェックしたのは、集中力と認知コントロール能力の2つ。心理学の実験では定番の「フランカー課題」などを使い、いかに不要な情報に気を取られることなく、ひとつの対象に意識を向けられるかを調べたのです。

その結果は、長らくナミビアで調査を続けてきたリンネル博士も驚くほどでした。ヒンバ族の集中力は、ロンドンの若者にくらべて約40%も高かったのです。心理学の集中力テストでここまでの差が出るケースはありません。

最高の体調より

 

この理由は都市部で暮らす人の方が、「複雑」な環境にあるから。ハンターの生活はとても「シンプル」で、目の前にある危機に対して不安を感じます。一方で、都会にはテレビやスマホ、高層ビル、納期といった人間の体には複雑すぎるものにあふれているんです。

 

すると、不安を知らせる警報機の役割を果たしている脳の「扁桃体」が、誤作動を起こすようになります。

 

もともと天敵に襲われた時だけ、災害が起きた時だけといった瞬間的な危険に反応するシステムなんですが、納期のプレシャーや過去の失敗など振り返る、テレビなど強すぎる刺激などにさらされると警報音がずっと鳴り響いている状態に。

 

こうして体に常にストレスがかかり、パフォーマンスは下がり、「肥満」「うつ病」「不眠」といった様々な不調の原因となるのです。

遺伝と環境のミスマッチを探せ!

そこで、提案するのが、「原始人ライフです。」人間の遺伝子は300万年前のハンターライフに最適化されているので、現代の生活環境とのズレを探し、遺伝子にそったものに修正してくんですね。

 

そのガイドラインとして使えるのが、古代人類学者ダニエル・リバーマン氏が提唱する3つのポイントです。

 

多すぎる:昔にはなかったが、今は多すぎる

少なすぎる:昔には多かったが、今は少なすぎる

新しすぎる:昔には存在していなかったが、最近になって増えてきた

まずは「睡眠」を整えよう

睡眠不足と炎症の関係を明らかにしたデータも事欠きません。カリフォルニア大学が2016年に72件のデータをメタ分析したところ、次のような結果が得られました。

・平均の睡眠時間が1日7時間〜9時間の範囲を逸脱すると、体内の炎症マーカーが激増する

・夜中に何度も目が覚めてしまうような場合も、体内の炎症は増える

最高の体調より

 

つまり、睡眠時間が短かったり、睡眠の質が悪いと体のストレスレベルが増えるってことですね。なんでも、狩猟採集民には「不眠」「寝不足」という言葉すらなかったんだとか。

 

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新しすぎる孤独とトランス脂肪酸

古代の生活では、寝不足と言う概念がなかっただけにとどまらず、「孤独」も同じく存在しなかったと言います。

 

古代の厳しい環境では、グループからの離脱は死を意味しました。現代の日本人にとってはプライバシーがゼロの状況も、原始人や資料採集民にとっては適したライフスタイルなのです。

そのため、私たちの脳には「人間関係が急須の環境」に対応するためのシステムを備わっていません。現代のように核家族や地域コミュニティのような仕組みが消えつつある状況では、「孤独」は自分の生存を脅かすものとして認識されます。

最高の体調より

 

うわー孤独な私には辛いですねー。孤独になると死ぬのか。。

 

さらに新しいものの代表格として挙げられるのが「トランス脂肪酸」です。これは、植物脂に水素を加えて作られた人工的な油のこと。自然界に存在しない物質で、体内に大きなダメージを与えることで有名です。

 

トランス脂肪酸は、総摂取カロリーのわずか1%でも摂取しただけでも、悪玉コレステロールの数値が激増することがわかっているんですね。ヤバイ。

 

この理由としては、「肝臓」への悪影響が凄まじいからです。トランス脂肪酸は、人の体にとって新しいすぎるせいで、肝臓てうまく処理されず、悪玉コレステロールが製造されてしまいます。マーガリンとかもアメリカでは毒物指定されていて、体のタンパク質を破壊するって言われてたりします。

最強のストレス対策は自然

世の中には幅広いストレス発散法がありますよね。カラオケに行く、運動する、酒を飲みまくる、太鼓の達人…しかし、その中でも最もシンプルでかつ効果が高いのが「自然」です。

 

2016年にダービー大学に行ったメタ分析です。研究チームは「自然とのふれあいはどれだけ体にいいのか?」を調べるために過去のデータから871人分をまとめて大きな答えを出しました。その結論を一言で言えば、「自然との触れ合いにより、確実に人体の副交感神経は活性化する」というものです。

最高の体調より

 

一般的な研究では、効果量が0.5を超えると「効果が大きい」とされるところを今回のメタ分析では、「0.71」です。これはかなりの好成績で、ほかのリラクゼーション法と比べても効果が高いと言えます。

 

なんでも、偽物の自然でも効果があるとされていて、「自然音」や「自然画像」なんかでも効果が確認されていたりします。また、少しだけ公園を散歩するだけでも、ストレスレベルは下がるのでかなり取り組みやすい方法ではないかと。

価値をはっきりさせる

狩猟採集民の生活では、不安の原因が「明確」です。「敵が来た」など目の前の物理的な危険に対して、反応するので、頭の中で苦悩することがありません。

 

しかし、現代人は「いつ死ぬのかな…」「病気になるかも!」「収入が低い将来が不安」といった今ここにないぼんやりとした不安に頭の中なかを奪われる。

 

そんな将来のぼんやりとした不安を解消する解決策が自分にとっての「価値」をはっきりさせること。ハンター達の未来は1日単位で、将来の不安を起こりませんが、すでに現代人は遠い未来を想像する力を手にしてしまったので、古代の感覚に戻ることは不可能です。

 

そこで、私たちに残された選択肢は「未来を今に近づける」しかないと。例えば、ダイエットに成功したいとします。

 

「ケーキが食べたい「今」の自分」

・この距離が遠いと未来の自分が無関係にみえ、食べてしまう

・距離が近いと未来の自分がリアルになり、誘惑に負けない

「ダイエットに成功した「未来」の自分」

 

こうした未来と今の心理的な距離のことを「自己連続性」と言います。このレベルが高ければ高いほど、「ぼんやりとした不安」は生まれなくなり、やるべきことが明確になります。

 

つまり、価値観が明確であればあるほど、自己連続性が高まり、漠然とした不安が消えていく。ただ、ダイエットはあくまでも「目標」であって価値観ではありません。

 

ダイエットを成功させたい!という目標があったら、「なぜ?」でその欲求を深掘りすると価値が見えてきます。ポイントは答えられなるまで行うこと。

 

ダイエットを成功させたい

↓なぜ?

健康になる

↓なぜ?

体調が良くなる

↓なぜ?

仕事のスピードを上げる

↓なぜ?

金を稼ぐ

↓なぜ?

安定して暮らす

 

こうして自分の奥底にある欲求を明確にすることで、人生に意味が生まれ、迷いや不安を断ち切ることができる。ちなみに価値観を明確にするワークは以下の記事でも解説してますので、参考までに。

⇒ACT(アクト)で人生の価値を明確にする質問集

遊ぶように生きる

最近はうつむきながら街を歩くサラリーマンが増えていますが、古代の生活では「働くこと=遊び」に近いイメージがあったんだと。

 

いわば、RPGやシューティングゲームのように、獲物をハントし、集落にもどり仲間たち創意工夫しながら料理、宴をする。モンハンを肌感覚でやってる感じですかねー。

 

ボストン大学のピータ・グレイ氏がアフリカのカラハリ族やナロ族を対象に行った調査では、たいていの部族は子供が4歳になった頃から積極的に遊ぶように働きかけ、夜明けから日暮れまで仲間と好きに過ごすように指示します。

その間は完全に放任で、大人は子供のやることに口を出しません。大人を真似て猛獣を狩りに出かけようが、森の奥に秘密基地を作ろうが、バナナの葉を使ったブランコになろうが、何をするのも自由です。

最高の体調より

 

うらやましい…

 

狩猟採集民の「仕事」がゲーム化するのは、「報酬が早い」ため。獲物に射撃がヒットすれば、よし!という感じになりますし、その日のうちに美味しく食べることができます。また、住まいを作るのにも半日もあれば終わってしまうそう。

 

一方で、現代人はすぐには成果が出ない仕事ばかり。昇進する、2週間後の納期に間に合わせる、先の読めない商談をくりかえす。

 

など、石の上にも三年という言葉があるように、現代では長期的なゴールを達成した人が評価される社会となっています。そこで、なるべくすぐにフィードバックが得られるように、人生のあらゆる面をゲーム化することが大切なんだと。

 

まじめに根性論を突きつけられてきた私にとってはグサッと来ますね。

 

といっても好きを仕事にしろ!という自己啓発のアドバイスに従っても無意味。大切なのは、ルール設定とフィードバックの即時性になります。具体的には、

 

1.25分作業、5分休憩を繰り返すポモドーロテクニック

2.〇〇が起きたら、××をするといった条件を決めて行動をルール化する

3.さらに、フィードバックの早くするために作業の進捗状況を記録する(カレンダーに〇するぐらいでも可)

 

のようなテクニックをつかって漠然とした行動を明確にして、より早く報酬が得られる仕組みを作るのがベスト。

 

進捗状況をはかるだけでは根本的なフィードバックにはならないんじゃないの?という疑問も浮かびそうですが、人間はウソでも前に進んでいるという感覚を得られるだけでやる気がUPすると言われています。

 

価値観ベースで今やるタスクを洗い出し、上のようなゲーム化をしていくのが、現代をあそぶように生きるコツなのです。

原始にカラダが最適化していることを実感した

個人的には、いままでのライフスタイルの常識を覆された一冊でした。実際に価値観を意識しておくことで、タスクへの集中力が高まった感があります。

 

まだ、全て実践できているわけではないので、これからは「人間関係」や「ブルーライト対策」を意識してやっていきたいです。

 

仕事に悩む全ての人、体調がすぐれない全ての人にオススメできる作品です。健康を取り戻し、最高のパフォーマンスを作りたい人はぜひ。

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