コンビニなどものを買おうとしたときに、いつも迷ってしまって何十分も時間をかけてしまうといった経験はありませんか?
何を隠そう私も迷いすぎる気質がありまして、コンビニはおろかネットショッピングにて関連商品に目がいって、そのまま蟻地獄にハマる状態が散見されます。
しかしこうした現象には原因があり、心理学的なテクニックを使うことで解決が可能です。まずは自分がなぜ迷いすぎて買えないのかを深掘りしていくところから始めていきましょう。
原因1:選択肢が多い
もともと人間は、7± 2の数しか覚えることができないと言われておりました。つまり、人間が認識できる選択肢は、最高でも9つであると考えることができます。
そう考えると選択肢が多くても問題ないじゃん!と思ってしまいかと。が、2001年ミズーリ大学のネルソン・コーワンがより厳密な調査を行ったところ、人間は4 ± 1の数しか記憶できないことがわかっています。
つまり、3つから5つの商品以上選択肢があると選べなくなってしまう可能性が高まると考えられる。何か買い物するとき、3つ以上で悩む人も多いのではないでしょうか?
特にコンビニで1食のメニューを立てるときには、ドリンクと食べ物というすでに2つのカテゴリが存在します。この時点で少なく見積もっても枠はあと1つしかありません。
また、人間には潜在欲求というものがあって、自分では気づいていない部分で葛藤しているケースもあります。例えば、甘いものが好きな人は「今日はデザート買っちゃおうかな〜」みたいなことを無意識に考えていたりするわけです。
こうした自分の中でわかっている迷いと、心理の底にある迷いを含まればあっという間に選択肢は広がってしまうんです。その結果迷いすぎて買えない!といった状態に。
原因2:マキシマイザーである
人にはすぐに決められる人と迷いすぎてしまう人の2種類のパターンがあります。
- 決められない:マキシマイザー
- 決められる:サティスファイザー
このパターンのうち迷いすぎて買えないと言う悩みを抱えている人は、マキシマイザーであると言える。マキシマイザーは常に最善の選択肢を求める、いわば完璧主義タイプの人間です。当たってますでしょうか?
しかし、「なぜ人は選ぶ度に後悔するのか」で有名なバリーシュワルツ教授によれば、最善の選択を求めるほど「不幸」になることが示唆されております。まず。最善の選択を探し回ることで、選択肢が増えて決められなくなります。
そしてようやく決断したとしても、選ばなかった選択肢が無数に存在するため、すぐに後悔してしまいやすいんだと。マキシマイザーのタイプは些細な選択でも、1番良い選択肢を取ろうとします。が、その努力も虚しく、結果的に後悔に終わってしまうことが多いわけです。私もこのタイプなので、身にしみて痛いです。
ただ、マキシマイザーも使いようだ!って話もあるので、どうか気を悪くなさらないでください。
最善の選択はない
こうした自分のマキシマイザー傾向に立ち向かうには、「最善の選択など存在せん!」ってことを体に叩き込んでいくしかありません。
迷いすぎて買えない!に対処するには、以下の方法がおススメです。
- 価値観に従う
ってことです。価値観とは「〇〇な人間でありたい」などの永続的なモチベーションのことを言います。
買い物で迷いすぎてしまう人は、自分の欲しいものがわかってない人が多いんですね。例えば、健康に生きたい!という価値観があれば、コンビニでの買う商品は大体決まってきます。(まぁ健康になりたいならコンビニ自体あまりお勧めしませんが)
ドリンクは「お茶」か「水」に絞られますし、食べ物もサラダ系の物か、サラダチキンなどに落ち着きます。わたしはコンビニに行く時はこれぐらいの選択肢に絞られましたね。
ちなみに価値観をハッキリさせる方法は以下の記事で書いていますので参考にしてみてください。↓
また、私は甘党なのでデザートへの欲望も生まれてきますが、これは当ブログでよく紹介している脱フュージョンで乗り切れます。このテクニックは、自分の誘惑や感情を客観視する方法です。シンプルなのは、「と思った」と思考の語尾につけること。例えば、
「甘いもの食べようかな」→「甘い物食べようかなと思った」
と付け加えることで、誘惑に飲まれることが少なくなります。また、好きなものを我慢すると言うのは苦痛な事でもありますので、週1回好きなものを何でも食べてOK!という日を作ります。このようにルール化することで、迷いすぎを防ぐことができます。
また、これは食事じゃなくても使える方法で、何を買う時も「自分の価値観に照らし合わせて」見てください。そして、少しでもいらないと思う場合には、買わない選択をするのが懸命でしょう。
こころの底から必要ない買い物は、すべて価値観が教えてくれます。まぁ買い物に限らず、多くの判断に活用できますので、ぜひ、自分の価値観に従って行動していただければと思います。
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