相手に緊張感を与えてしまうのは何故か!その対処法

コミュ障で挙動不審になって相手の緊張感を与えてしまうという経験をしたことはありませんか?

 

なぜか自分と会話する時だけ、相手が硬くなっているように感じるなんてこともあるかもしれません。どうしてこうした現象が起きるのか、心理学的な部分から考えてみましょう。

人は鏡は科学で証明されている

まず抑えておきたいのは、人間の脳には「ミラーニューロン」という回路が存在すること。これは、他人の行動を見たときにあたかも自分が同じ行動をしたかのように感じる性質があります。

 

映画を見て登場人物に感情移入するとか、他人が泣いているところを見て、もらい泣きしてしまったなどが定番。鏡を見て自分も同じ反応してしまうんですね。

 

あなたが相手に対して緊張感を抱いていたら、相手のミラーニューロンが反応して、同じような状態になってしまうことが考えられます。要は、自分が緊張すると、それを感じ取って相手も緊張してしまうわけです。

民族の攻撃性が伝染する

緊張とは、言い換えれば、危機を感じていて「戦うか、逃げるか」の判断に迫られている状態。こうした緊張が相手に影響を与えることも最近の研究でわかっています。

 

これは、研究は2013年のチェコのカレル大学から出た研究[1]です。

 

米科学アカデミー紀要(PNAS)に掲載された論文で、研究はスロバキア人が多数派の学校の13~15歳の生徒327人を対象とした実験に「相手の判断が自分にどう影響するか?」を調べたんですね。

 

実験では、生徒たちにそれぞれ約250円を渡しました。その後、二人一組のペアをつくってもらったんです。

 

このゲームにはルールがあって、パートナーに約25円を払うことで、その相手から約126円取り上げることができます。

 

つまり、ペアの利益を最大にするために、平和的な選択をとるか、自分の利益のために相手から金をとる破壊的な選択をとるかを選ぶことができるのです。参加者たちには、

 

  • 破壊的な選択か、
  • そのまま何もせず互いに約25円を保持するか、

 

を選んでもらいました。

 

次に参加者で3人グループを作り、民族が違うスロバキア人と、ロマ人(少数民族)の典型的な名前20人のリストを渡しました。

 

その中から、選ばれた相手について、グループ内で順番に「破壊的」な選択をするかどうかを観察したんです。

 

その結果、少数民族を「攻撃する」という意思決定するときには、激しく仲間の影響を受ける!ってことがわかったんです。

 

最初の参加者がロマ人に対して、「平和的」な選択をした場合、次の参加者が「破壊的」な選択をする割合は19%だった。

 

一方で、最初の参加者がロマ人に対して「破壊的」な選択をした場合、次の参加者が「破壊的」な選択する割合は77%にガツンと上がってしまったわけです。はー、4倍近くも数字が跳ね上がってますね。

 

また、1番目と2番目の参加者がどちらも、または一方が「平和的」な選択をした場合、3番目の生徒が「破壊的」な選択をする割合はわずか18%だった。

 

しかし、1番目と2番目の参加者がどちらと「破壊的」だった場合、3番目の生徒の88%が「破壊的」な選択をした。

 

研究をおこなった、バウアー氏とヒティロバ氏によると、

実験に参加した生徒たちは、ほかの生徒がロマ人の生徒に嫌がらせをしていると、ロマ人に対する憎悪的な行為は社会的にも容認されるものだと見なすようになった

 

つまり、人間は周りの人間の「感情が伝染」してしまうわけです。なので、相手に緊張感を与えてしまうと感じる場合は、まずは自分が「緊張を見せない」ことが大切です。

緊張を見せない心理テク

ここで、自分の中の緊張感とうまく付き合う方法について解説していきます。

1.ACT

これは緊張を無理に抑え込もうとするのではなく、受け入れた上で、今やるべきことに集中するというもの。

 

例えば、話している最中に緊張して頭が真っ白になってしまう場合、「自分が話している声などに意識をむけて」マインドフルネスな状態を目指します。

 

「失敗したらどうしよう」などという雑念が緊張を引き起こすので、そうした雑念が生まれたら、また話すことに意識を戻せばよいんです。詳しくは以下の記事で解説していますので、参考にしてみてください。↓

⇒心理療法ACT(アクト)のやり方!マインドフルネスで恐怖を克服

2.相手のことはわからないと肝に銘じる

相手に緊張感を与えている!と感じても実際に相手が緊張しているかどうかはわかりません。あなたの思い込みであることもあるかもしれません。

 

人間には、スポットライト効果ってものがありまして、「自分は他人から注目されている」と思いがち。

 

つまり、自分の緊張がすべて相手に伝わっていて、「うわーテンパってる、かっこわるい」と思われているかも!といった思考に囚われることがあるんです。

 

しかし、実際には人間の緊張感というのは思ったよりも相手に見えていないものです。もちろん、明らかに声が震えていたりしたら、別ですが特に若干の声がうわずるぐらいの変化に気づく人はほぼいません。

 

なので、自分が相手に緊張感を与えているかはわからない!と考えることで幾分気が楽になっていきます。

まとめ

相手に緊張感を与えてしまう原因は、自分が緊張しているからです。もしくは、自分の思い込みである可能性もあります。

 

いずれにせよ、相手に敵意を与えない、余裕を見せるってことが信頼構築には必要なので、ACTはやっとくとよろしいかと。自分の考えをキャラクター化して客観視するなどのテクニックもあるので、楽しみながら緊張を克服できますよ。

⇒嫌な思考は「脱フュージョン」で克服する



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