口下手やコミュ障に悩む人の多くは、その原因が自分の性格にある思いがち。
10代であれば性格を変えることもできますが、20代や30代になってくると内向的な性格を治すのはかなり難しくなってくることがわかっていたりします。
一方で、一つ一つの「行動」はいつでも変えることができるというのが、現在の心理学の結論。
つまり、内向的な性格(本当の性格)でも、行動を変えていけばむちゃくちゃ話すタイプに見られたり、接しやすいと思われるようになれるわけです。
また、例え10代で性格を変えようとした時にも「行動」を変えることは必須になります。ただ、この話を聞くと多くの人が、「行動ができないから困ってるんだろ」と思うはずです。
確かに口下手やコミュ障に悩む人が、いきなり話しがうまくなるとか、誰にでも話しかけるなどの行動をとるのは難しいです。
そこで、自分がコミュニケーションを取りやすくなる「環境」を作ることが大切なんですね。
地方の人がフレンドリーな理由
地方や田舎に人は団結力が高いって話し、聞いたことはありませんか?例えば、近所のおばちゃんが野菜を分けてくれたり、道に迷ってたら助けてくれたりといった感じです。
また、田舎では家にカギをかけることもしない地域もあるんだとか。一方で、都会は警戒心が強く「知らない人には付いて行ってはいけません」と教えられます。
都会には人が多いため、近所の人の顔と名前をすべて覚えているケースは少ないんです。つまり、ご近所が付き合いも少ないわけです。しかし、地方や田舎では人が少ないので、ご近所さん一人一人の顔と名前がハッキリしてくるわけです。
すると、おのずと人間関係が構築されていくんですね。
そのため、地方や田舎の人は知らない人に対してもフレンドリーであることが多いです。これは、住む場所によって性格が変わることを示唆しています。
都会は街で知らない人に声をかける、もしくは声をかけられることはほとんどありませんが、田舎であれば、けっこうあります。
このようにその土地の文化によって性格が変わることがあるので、「環境や状況」の影響はかなり大きいわけです。
無意識に他人の望む性格を選んでいる
当ブログでいう環境とは、物の配置だけではなく人間関係や状況など広い範囲のことを指します。
特にコミュ障や口下手は人間関係による影響が大きいです。周囲からのあなたの印象がある程度固まってくると、行動が固定されてくるという現象が起きます。
例えば、周りから陰キャラだと思われている人は、自分が突然よくしゃべるようになった場合、周りから「いきなりどうした」と注目されてしまうからです。
これは、私にもよくわかる話しで、小学生のころ声を出せなかったんですが、これは周りからの注目されるのが嫌だったので。
また、人は変化を嫌う性質あり、ひとりでは社会的な生き物。そのため、周りからの印象が変わるのを本能的に拒む性質があるんですね。
こうした理由から、人間は「自分がみられているであろう印象」の通りに行動してしまうわけです。
人と話す環境がない
口下手やコミュ障を克服するために必要なのは、「自分が話しやすい」環境です。コミュ障の一番の原因は、人と話す場面を避けてしまうこと。
つまり、口下手やコミュ障の人は話す環境がなければ、話すことを回避してしまう傾向にあるわけです。
そこで、話しかけるなければならない環境に飛び込むのが効果的なんですね。
こうした話を聞くと、「営業」や「接客業」とかをやらないといけないの?と考えてしまう人も多いかと。
確かにそういう環境で数をこなしていけば、口下手やコミュ障を克服できるでしょう。しかし、実際はそこまでハードルを上げなくてもOKです。
新しくサークルや部活に入って、そこの人と話してみるだけでも、全然違います。入れ替わりが激しいグループであれば、初対面の人も話す機会が多くなり、話しかけること自体に慣れてきます。
私は高校のときマックでバイトしていたのですが、新人とコミュニケーションとることも仕事のうちという感じだったので、会話する回数が増えました。
そのおかけでかなりマシな状態になったのではと思います。
ミスをしても痛くない環境で練習する
いきなりサークルや部活に入るのは抵抗があるという人は、まずはデパートやコンビニの店員さんに話しかけるところから始めるといいでしょう。
「〇〇はどこにありますか?」
「AとBならどちらの方が売れていますか?」
「おススメの商品はどれですか?」
など、一般的な質問からちょっと困るような質問まで行ってみるのです。
口下手やコミュ障で話をする場面を避けてしまのは、失敗した時の不安が強いから。
そこで、全くの「赤の他人」で会話の練習をしていくわけです。店員さんであれば、失敗したところで、その人との関係がずっと続くわけではありません。
また、失敗したらところで少し離れた店に行かなくてはいけないぐらいのこと。
このようにミスできる環境を使って、失敗する恐怖に慣れておくと、普段の生活でも会話でミスもなくなり、積極的に話しかけられるようになります。
環境によって行動を変えれば、いずれそれが習慣になって、どこへ行っても同じ行動がとれるようになります。
習慣化までの道のりが大変ですが、環境を設定することで行動し続けることができるんです。入社や入学によって環境がかわり、新しく運動好きの友人グループができたとします。
すると、今まで運動が嫌いだった人も少しずつ身体を動かすことに意識が向いて、最終的には運動が好きになってしまうこともあります。
このように、口下手やコミュ障を克服するためには、人と話す環境を作ることが大切です。おススメは店員さんにどんどん話しかけてみること。いいメンタルトレーニングになるのため、効果も実感できるはず。
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