あがり症の克服法は「マインドフルネス」で決まり

「失敗してもいい」「落ち着いて話そう」「楽しんで話そう」と本番前に、気を引き締めてスピーチやプレゼンなどに挑むものの、結局あがってしまいボロボロの結果に終わる。こうした、あがり症に頭を抱えてはいませんか?

どんなに試行錯誤しても最終的にあがってしまい、頭が真っ白になって失敗する。世の中には、あがり症を改善する方法がいくつも出回っていますが、大して効果のない方法ばかりです。

あがり症は克服に誤った知識を身につけると、逆効果になる恐れもあるので、緊張についての本質を理解する必要があります。

あがり症の間違った対処法

あがり症の対処法として「成功のイメージ持て!」や「緊張せずに落ち着いて」「楽しんで」といったアドバイスを受けることがあります。

ただ、こうしたアドバイスはすべて無視すべきです。人間は緊張や不安から目を背けようとすればするほど、逆に緊張や不安が高まるようにできています。

これは心理学で「シロクマのリバウンド効果」と呼ばれるもの。人の感情と思考はコントロールできないと言われており、考えないようにすればするほど裏返しなって逆に意識が向いてしまうのです。

例えば、1つ実験をしてみましょう。以下の文言に従ってみてください。

 

1分間、絶対にシロクマのことは考えないでください。

絶対にシロクマのことだけは考えてはいけません。

 

いかがてしょうか。おそらく頭に浮かんできてしまった人がほとんどだと思います。これと同じように、本番前に「不安、緊張なくなれ!」と思っても無理なわけです。

このことから、「絶対に大丈夫!」「楽しんで!」「緊張してはいけない」といった考えは、無意味であることがわかります。

思考と感情がコントロールできない理由

不安や緊張はなぜ抑えることができないのでしょうか。これは、「人間の性質」だからです。指が5本あるように、人間には恐怖や不安といった感情が存在します。

生き残るために、恐怖や不安の感情は必要不可欠です。

そのため、遺伝子にレベルで緊張を感じるように人間は作られているのです。これは本能的なものなので、いくら頭で緊張を抑えようとしても、不可能なのです。

もし、恐怖をコントロールすることができれば、人はとっくに絶滅していたことでしょう。危険を回避できずに、サーベルタイガーなどの天敵に食べられてしまいます。

こうした、リスクや危険を回避するためには、不安や恐怖の感情はとても大切なのです。また、日本人の8割は緊張しやすい遺伝子を持っていることがわかっているため、文化や遺伝的な要素が大きいと言えます。

ご存知の通り、遺伝子を変えるのは非常に難しいです。できないこともないですが年単位の時間がかかります。

また、遺伝子を変えたからといって、完全に不安や恐怖がなくなると言うわけではありません。そこで、緊張する自分を受け入れた上で自分に出来ることを行っていく必要があります。

マインドフルネスであがり症を最小限に

あがり症にあらがうのではなく、あがってしまった時に何をするかが非常に大切になります。

ここで重要なのが、今自分が不安や緊張を感じていることに「気づく」ことです。自分の状態に気づくことができれば、それに応じて対処することができます。

この「気づき」のことを心理学では、マインドフルネスといいます。「あ、今は不安を感じているな」とあくまでも冷静に捉えることが大切です。

不安に飲まれると「失敗したらどうしよう」といった思考が生まれてきて、「今の」自分の状態に意識が向きません。

未来や過去のことを考えている自分に気づき、今この瞬間に意識を向けるというのがマインドフルネスの最も重要なポイントです。

不安や恐怖といった感情は、未来や過去のことを考えている時に生まれてきます。そこで、今、 目の前のやるべきことに意識を集中させることで緊張の影響を極限まで抑えることができるのです。

もちろん、人間の集中力はそう長くは持たないので「失敗したらどうしよう」といった思考に意識が行ってしまうこともあります。ただ、その考えに気づき、また注意を話すことに戻せば良いだけです。

このように考えると、本番であがっても大丈夫だと意識が身につき、感情に囚われて失敗することが少なくなります。

何を隠そう、私自身すごくあがり症で、人前でら不安や恐怖を抑え込もうと必死でした。しかし、今はマインドフルネスを覚えたせいで、だいぶ落ち着いて話せるようになりましたね。

もし、緊張してもその事実に気づいて、やるべきことに注意を戻せばOKだと考えると肩の荷が降りた感じがして、少なからずリラックスした状態で本番に臨むことができるのです。

マインドフルネスを身につけるトレーニング

このように、マインドフルネスを覚えることであがり症に悩まされなくなっていきます。ただ、すぐにはできようにならないので、日々トレーニングを積んでいく必要があります。

ただ、そのトレーニング方法はシンプルなもので、日々の生活の中で自分がやっていることに意識を集中し続けるだけでOKです。

集中しつづけても、必ず注意がそれるので、そのことに気づき意識を向け直すのです。実際には何をやってもいいですが、おススメなのはマインドフルネス瞑想です。

呼吸に意識を集中させ、雑念が浮かんだら、また呼吸に注意を向け直すというのを繰り返していきます。

長期的に続ければ、不安や恐怖を作り出す脳の「扁桃体」の働きが抑えられ、自分をコントロールする「前頭葉」のパワーが強くなります。マインドフルネス瞑想については以下の記事で詳しく紹介してますので、参考に実践してみてください。

このように、あがり症に立ち向かおうとするよりも、それを受け入れた上でどう対処していくかが大切になります。意識を「今やるべきこと」に向けることで、感情に囚われなくなるので、もし緊張してしまったら、それに気づいて今に意識を集中させてみてください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください