一人でダイエットができない場合の科学的な対処法

これまで、1人でダイエットに挑戦するものの、毎回挫折に終わってしまったという人も多いかと。

運動や食事制限が続かずに、やらなくちゃいけないと分かっていてもサボってしまうこともあるかと思います。

こうした場合、ほとんどの人は自己嫌悪に陥ってしまうでしょう。

しかし、心理学や行動経済学の観点から見れば、1人でダイエットが続かないのは「あたりまえ」であるといえます。

自分で決めたダイエットが続かない時、「なんて自分は意志が弱いんだろうと思ってしまいがち」ですが、これはあなたの意思が弱いのではなく、そもそも人間はそうゆう生き物なんですね。

では、どうすればよいかというと、人間の意思の弱さを自覚した上でダイエットを考える必要があるのです。

一人ダイエットで挫折する要因

なぜ1人でダイエットに取り組むとき失敗する可能性が高まるのでしょうか?

それは大きく分けて以下のような理由が挙げられます。

モチベーションが上がらない

一人だとプレッシャーが少ないので、やらなくちゃいけないという気持ちになりづらいです。例えば、ダイエットを仕事に置き換えて考えてみましょう。

 

上司がいる前では仕事をサボることは難しいですが、一人で家でいる時は自分に甘くなりやすくなります。

このように叱ってくれる人の存在が行動につながっていることが多いんですね。

ルールを決めても簡単に破る

また、基本的に人間は1人で決めたルールを守ることができません。

例えば、法律であれば多くの人が守るのに対して、ダイエットをするために決めたルールは甘くなってしまい、簡単にルール「破ってしまいます。

これは何故かと言うと、代償がないからなんですね。つまり、ルールを破ったら罰金であったり、刑務所に収監されるなどの刑罰がないため、簡単に誘惑に負けてしまうのです。

誘惑が多くなる

さらに、ダイエットの監視役がいなければ、その分誘惑が多くなります。

わかりやすい例で言うと、友達とご飯を食べに行ったときに周りに合わせるように食べる量を抑えた経験はありませんか?

全然足りないけれど、自分だけ多く食べると明らかに浮いてしまうといった状況です。

つまり、自分1人であれば心おきなく食べるのに対して、周りの目があることで、誘惑に打ち勝てたり、誘惑自体を減らすことができるのです。

計画倒れに陥る

また、人間は将来のことに関しては甘くなるようにできています。典型的な例としては「明日やればいいや」と先延ばししてしまうこと。

カナダの心理学者であるロジャー・ビューラーによれば、人間は将来の自分には対しては実際よりも2倍以上できると思ってしまうと言います。

つまり、現実的ではない目標を立ててしまうわけですね。そのため、できれば自分以外の人に客観的な目標を立ててもらった方が達成につながりやすいです。

ここまで見てきたようにダイエットにおいて根性論は逆効果になります。自分の実力を過大評価して、できもしない目標や制限を設けてしまっていることがよくあるのです。

1人でダイエットを行うことで、主観的になってしまい自分に無理難題を押し付けてしまいます。

しかし、目標を立てる時点では達成できると思ってしまう。

この理想と現実のギャップがダイエットの挫折につながっているわけです。

意志の力は非常に弱い

一説によると、ダイエットの95%は失敗に終わるという話もあります。

やはり、人間の意志の力は弱いため、一人で行うダイエットの多くは挫折に終わってしまうか、痩せたとしてもリバウンドしてしまうケースが多いといえます。

近年、心理学では立ち直り力をあらわすレジリエンスが注目されています。このレジリエンスはダイエットにおいても非常に重要となってきます。

なかなか自分の体重が減らなくて、心が折れそうになってもすぐに立ち直ることで目標達成率が上がるんですね。

レジリエンスはいくつもの要素で構成されています。その1つの要素としてソーシャルサポートがキーポイントとして扱われているんですね。

つまり、相談に乗ってくれる人や支えてくれる人の存在が心を強くしてくれるということが心理学的にも証明されているのです。

一人でダイエットの辛さを背負うのはなかなか難しいもの。

しかし、その苦痛を共有できる存在がいれば、負担も少し軽くなるのではないでしょうか。

環境をセッティングすることが大事

ここまでで、いかに人間の意志が弱いかが理解できたかと思います。しかし、多くの人は意志の力で自分を変えようと努力をします。

その結果、目標達成できなかった時に自分を責めたり、自己嫌悪につながってしまうわけです。

そこで、現在の心理学では、意志の力に頼るより、環境変えることで行動を制限することに注目が集まっています。

できるだけできるだけ誘惑のない空間や環境に身をおくことが大切なんです。

 

例えば、お菓子を食べたいと思っても、家にお菓子がなければ食べることが不可能ですよね。

 

また、今日は運動せずに寝たいと思っても、今いる場所がジムで目の前にランニングマシンがあったら、少し運動してから寝ようという考えに変わるはず。

 

このように、人間の行動はある程度環境によって決まってくるのです。ただ、ここでいう、「環境」は場所や空間に限らず、人間関係も含まれます。

上司が見ている中で居眠り出来ない、好きな人の前で自分をよく見せようとするなど。意志の力ではなく、こういった場所や空間、人間関係によって行動しやすいか、しにくいかが変わってくるのです。

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