人の心を掴む心理学「与えまくる」の術

人の心を掴みたい、もっと相手を惹きつけるチカラを身につけてたいと感じてはいませんか?人の心はが掴めるようになると、恋愛や仕事などで相手にYESと言ってもらえる確率が高まります。

相手にとってなくてはならない存在になることができ、人間関係の中で必要とされる人物になることもできるでしょう。しかし、人の心を掴む方法がわからないという人も多いはず。

そこて、今回はどうすれば人の心を掴めるようになるのか、心理学の知見からテクニックを解説していきます。

与えることがすべて

単刀直入に言うと、人の心を掴むには相手に何かプレゼントをすることが大切です。

見返りを求めずに相手に与えることが大切というのが、現在の心理学では常識的になりつつあります。例えば、心理学者のアダムグラントは以下の本で与える人がいかに成功しやすいかを具体的に解説しています。

この本の内容は非常にシンプルで、ギブ&テイクにおいて人間は以下の3のタイプに分かれます。

 

  • テイカー (受け取る人)
  • マッチャー (与えて、その分受け取ろうとする人)
  • ギバー (惜しみなく与える人)

 

この3つタイプで今の時代はギバーが最強という結論を出しています。社会心理学の有名な原理に「返報性の原理」というものがあります。

これは、相手に何かをしてもらったら、お返しないといけないと考えてしまう心理のことです。もらってばかりだと立場が悪くなってしまうので、差し引きゼロにして対等な関係を保とうとするわけです。

つまり、自分から「与える」という行為が人の心を掴むためには必要なのです。何ももらっていない状態で相手にプレゼントをすると、人柄の良さや精神的な余裕を見せることができます。

そうした、姿勢に相手は心を惹かれてしまい、あなたを信頼してしまうのです。

自信があっても人の心は掴めない理由

多くの人は自信満々な人に好感を抱きます。

過去に「面接は最初の2秒が何より大事!」という記事でも書きましたが、最初はポジティブな人が有利なわけです。しかし、自信による信頼は長くは続きません。

テイカーは自信があり、ギバー利用して多くを貰おうとします。

ただ、人から何かを貰っても貰いっぱなしでお返ししようと思わないので、長く付き合うにつれて信頼が薄れていくのです。テイカーは自分が最高だと思っていて、人の意見を聞き入れない節があります。

その結果、部下から嫌われたり、都合の良いように使われてると周り思われてしまいます。つまりテイカーは単発で終わる関係が多く、結局信頼性を失うんです。

オランダの心理学者の研究では、テイカーのリーダをチームや集団で認めている場合でも、実際には、テイカーが集団のパフォーマンスを下げていると言います。

その原因は、テイカーは自分一人で解決しようとするので、メンバー同士のアイデアや情報の共有が行われず、パフォーマンスが下がることにあるのです。

見返りを求めてはいけない

マッチャーは「交換」の関係を好むので、見返りを求めて人に与えようとします。しかし、プレゼントや相手が喜ぶであろうことをしたからといって、誰もがお返しをしてくれるとは限りません。

このような状態になると、マッチャーは相手に対して冷たくなったり、攻撃したりしてしまいます。例えば、「自分はこんなに頑張っているのに、何であいつらは何もやらないんだ!」と考えてしまうなどです。

ストレスが溜まりやすく、物事をネガティブに考えやすくなってしまいます。

その結果、相手に対して消極的になったり、与えるべきかどうかに迷いが生じてしまうのです。こうした振る舞いは相手からの信頼を損ねる可能性が高いです。

しかし、マッチャーは何かをもらったらしっかりと返そうとするので、テイカーより長期的な関係を築くことができ、信頼感もあります。

ただ、下心のある状態で相手にプレゼントしても、最終的には人の心をつかむことができないので、注意が必要です。

ただ、提供しまくることが大切

ギバーは相手を尊重し、相手がミスをした場合でも自分にも非があると考えるような、お人よしタイプです。

自分の意見をよりも、相手の意見の方を大切にするので、自信がないようにみられることが多くあります。しかし、3つタイプの中では、一番優秀でチームに最高の成果をもたらしてくれることが分かっています。

ギバーは交渉がうまく、一旦相手の意見受け入れてから、自分の意見を主張するので、話しを聞いてもらいやすいのです。

また、抵抗なく人からアドバイスをもらうことができるので周りから応援されやすくなります。

このアドバイスをもらうという考え方が大切で、心理学者のケイティ・リルジェンクィストは、他人からアドバイスを貰うことのメリットを4つ挙げています。

 

  • 情報の獲得
  • 相手に自分に立場になってもらえること
  • 相手との関わりが強くなる
  • 相手の気分がよくなる

 

アドバイスは一見「受け取る」行為に見えます。しかし、実際には誰かに必要とされたいという欲求が心のどこかにあるのが人間心理。すなわち、人に教えを乞うことも「与える」ことの1つなわけです。

しかし、この4つのメリットは下心があると効果がなくなることが分かっていています。本当にアドバイスを望んでいる時のみに関わり合いが深まるのです。

心理学者のアダムグラントいわく、現代は与える人が勝つ時代だということ。ギブ&ギブの関係が信頼感が生まれ、つよい協力関係が成功をもたらしてくれます。

確かに、相手が何のも見返りを求めずに自分のことを気遣ってくれら、誰でも心を惹かれてしまいますよね。相手を認めるにしても、何かは成果を挙げたから認めるのではなく、存在自体を肯定された方が心の響くという話しもあります。

意味がなくても相手を尊重する心の寛大さが相手を惹きつけるためのポイントなのです。

トップギバーとボトムギバー

ただ、単純に相手に与えればいいというわけではありません。

アダムグラントによれば、ギバーの性質を持つ人たちは、仕事の成績がTOPだったのですが、仕事の成績が悪いのもギバーの性質を持つ人たちだったのです。

他のマッチャーとテイカーはその中間。これはどういうことかというと、ギバーは使い方ひとつで180度変わってしまうわけです。

仕事の成績ランキング

  1. トップギバー
  2. テイカー、マッチャー
  3. ボトムギバー

 

底辺にいるボトムギバーの人達は、テイカーやマッチャーに利益を吸い取られています。

例えば、自分が成果を上げたはずなのに、うまくテイカーに騙されて手柄を横取りされていたり、マッチャーに利用されたりなど。

ここで疑問になってくるのが、なぜそのギバーが頂点に君臨しているのかということです。

正しいギバーになる方法

与える事は確かに人の心を掴むのですが、一方で自分の印象を下げることにもつながってしまうのです。

例えば、与えまくっていると相手が人情味のある人であれば、もちろん感謝されます。しかし、これは最初の段階だけ。人間には「慣れ」という性質があります。

受け取ることに慣れてしまうと、「あの人は自分のために動いてくれる人だ」という印象になってしまい、たまに与えない時があると「あれ、いつもはくれるのになんで?」と逆に不満を買ってしまうんですね。

つまり、周りの人の基準が上がってしまうのです。人のために何かをすることが当たり前になり、何もしなければ悪い印象を持たれるようになってしまいます。

自分のために人に与える

単純に親切ばっかりしていても人間的な魅力は高まらないんですね。親切な態度を心がけるのはもちろん良い事です。ただ、自分を押し殺してまで相手に尽くす必要はありません。

トップギバーに共通していえることは「自分を犠牲にしてまで人に与えない」ことです。

与え続けていると知らないうちに後に引けなくなって、YESマンになってしまいます。

その結果どうしても、NOと言えなくなってしまい、誰かに利用されたりとか騙されることが結構多くなっていくんですね。

「人に貢献しましょう」とか「与える人が成功する時代だ!」と言われていますが、これは相手のために自分のすべてを尽くしましょうとあう意味ではありません。

自分の興味のあることや自分が楽しいと感じることを通して他人に貢献していくのが正解です。

与えようとして意地を張らない

とは言え、人に親切に行動するぞ!って意気込みがありすぎると、変なプライドが生まれてしまいます。「自分は周りの人に与えなければならない」みたいな。

こうした姿勢は、意地を張ってホントはつらい状況なのに余裕があるように見せようとがんばってしまうことにつながります。

また。「自分は人に与える余裕がある人間なんだ!」というセルフイメージから、助けをもとめられなくなってしまうんです。

小さいころから「人様に絶対に迷惑をかけちゃいけない」と教え込まれていた人も同じ傾向があります。

ただ与えるだけでも人の心は掴めますが、自己犠牲になってしまっては本末転倒です。そこで、自分も相手も喜ぶ「与え方」を考えで見ると良いでしょう。

ちなみに「与える」の基準ですが、相手のためになることであれば、すべて該当します。

誕生日プレゼントをあげると言った物質的なものから相手の頑張りを認めたり、励ましたりするなどの心理的なものまで当てはまります。なので、人の心を掴みたい場合はとにかく相手に無条件に何かを提供することが大切です。

もちろん、与える時は「自分が与えたいもの」ではなく、相手の趣味趣向を考えて「相手が心から欲しているもの」をプレゼントするのが良いでしょう。

この辺りはコールドリーディングという話術を学ぶと身につけることができます。

読書をすると「共感力」が高まる理由

2018.01.03

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