アドラー式相手を動かす技術「勇気づけ」

アドラー心理学では、他者に期待しないことが大切!って説を唱えているんですが、リーダーのようなどうしても他人を動かしていかないといけない立場の人は困りどころ。

 

他人に期待せずに、人を導くための手段として、アドラーは「勇気づけ」というアプローチを提唱してて、これが参考になりすぎます。

褒めること、叱ることが嘘つきを育てる

日本は目上の人を敬ったりする文化が強いので、何かと上下関係を作りがち。アドラー心理学ではこの縦の関係を真っ向から否定されております。

 

縦の関係は、上の人が下の人を評価したり、命令を下したりするような関係は他者の自由を奪ってしまうのでよろしくないんですね。

 

 

一方で、アドラーは横の関係を作るべきだと唱えています。

 

 

お互いに相手を評価せずに信頼し、尊敬し合えるのが横の関係です。例えば上司と一緒にいる時よりも、友達と一緒に居る方が自由に振る舞えることが多くと思います。

 

この関係を誰とでも作れるようにするのがベスト。ただ、その人の関係によって横の関係を築く難しさは変わってきます。

 

親が子供に「よく頑張ったね」と褒めたり、「なんで、いつも片付けないの!」と叱るような行為はすべて相手を評価する縦の関係を作っている証拠です。

 

で、このように育てられた子供は親の期待、評価を気にして生きていくような自分に嘘をつく人間になってしまうんですね。

勇気とは何か

アドラー心理学で言う勇気とは、

 

 

ありのまま自分を受け入れ、自分に素直でいる意志のことです。

 

 

つまり、縦の関係で相手を縛る、褒めたり、叱ったりすることは相手の勇気をなくす行為なんですね。

 

これを「勇気くじき」といいます。相手が自分の嘘をつかないで生きるための勇気を奪ってしまうこと。

 

では、反対に、相手が自分に素直になれるように促す行為を「勇気づけ」と呼びます。

 

確かに褒めることは相手のモチベーションを高める効果もありますが、他人から良い評価をもらいたいというモチベーションでは挫折しやすくなります。

 

たとえ、どんなに頑張っても他人が認めてくれるかどうかわからないからです。

 

そこで勇気づけでは「褒める」かわりに以下のようなこと言葉を使います。

 

ありがとう

助かるよ

うれしいよ

好きだよ

 

この4つの言葉の共通点は自分の気持ちを表現しているところ。

 

 

相手のことについて何か言うわけではなく、

相手がいてくれたことで自分がどんなに良い気分になったかを伝えているんですね。

 

 

これが、他者信頼につながり横の関係を築くきっかけになります。人間は自分が他人の役に立っていると「貢献感」が得られたとき、初めて幸福を感じられるのだとアドラーは言います。

 

このような「勇気づけ」を行なっていくと、相手はさらなる幸福を求めて自分から率先して貢献してくれるようになります。

 

これが他人とのつながりを感じられる「共同体感覚」を芽生えさせるのです。

 

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