レプチン抵抗性のメカニズム:食欲が止まらない原因とは

 この前、セットポイント理論について書いた時にちょろっと説明したんですが、人間は太っていくとレプチン抵抗性という状態になります。

 

これによって、胃は満腹なのに脳は飢餓状態で食欲が暴走してしまうんですね。

 

ちなみに太る仕組みについて軽くおさらいしておくと、人間には食欲を抑えるレプチンと食欲を増進させるグレリンというホルモンがあります。

 

レプチンは食べ物を食べるとレプチンが分泌され食欲を抑える働きを促します。

 

そしてグレリンは食べ物食べない空腹時に分泌され食欲をアップさせます。

 

この理論から行くと、肥満の人はよく食べるのでレプチンが多く分泌されて、あまり食べなくなるのではないかという疑問が浮んできます。

 

ここでポイントとなってくるのが、レプチン抵抗性と言うわけです。

 

要は食べても食べても食欲が収まらない人はレプチン抵抗性と言う状態であり、脳が暴走してしまっているんですね。

 

レプチン抵抗性にならなければ脳が満腹。

 

しっかりと感じ取ってくれて食欲も適度な段階で収まってくれます。

 

人間はもともと太らない生き物であるでも説明した通り、脳が正常に機能すれば本来の引き締まった体に自然と変化していきます。

 

ではなぜレプチン抵抗性が起こるのか、そのメカニズムについてお話ししていきます。

レプチンの過剰分泌で脳が慣れる

食べ過ぎた場合はレプチンが全力で食欲を抑えようとします。

 

その結果、レプチンが大量に分泌されるんですね。これがレプチン抵抗性の原因の一つです。

 

一見、レプチンが大量に分泌されれば食欲が落ちるように見えますよね。

 

しかし、期待とは裏腹に量が多すぎて空回りしてしまうんです。

 

脳がレプチンからの反応を過剰に受け取るとだんだん慣れてしまい、通常の量レプチンでは、まだ満腹ではない!と判断してしまいます。

 

例えば、味の濃い食事に慣れてる人がたまに薄味の食事にすると、もっと塩コショウしたくなる感じ。

 

脳も同じでレプチンの量が物足りなくてもっと食え!って指示を出してしまいます。

新しすぎる食生活がレプチン抵抗性を引き起こす

レプチン抵抗性が起こる 1番の原因としては加工食品を食べる機会が多くなったこと。

 

「食の多様化」に体の進化が追いつけてないことが挙げられます。

 

実際、人間の体は大昔からあまり変わってないと言われています。

 

しかし周りを見渡せば、スナック菓子やソーセージなどの加工肉、パン、人工甘味料など自然と共に暮らしていた頃になかったものが数多く見当たります

 

ここ数十年で食事を作る時代から食事を買う時代へと急激に変化しています。

 

さらに多くの人は安価なもの困りますから結果的に不健康な食生活になりやすいのが現代です。

 

このような急激な環境の変化に生物の体は適応しきれないので本来では起こり得ないレプチン抵抗性と言う現象が起こるのです。

脂肪酸のバランスが悪い

このように人間の体にそこまで必要ではない栄養を過剰に摂取して、逆にもっと必要な栄養をあまり摂ってないことが現代の食生活では挙げられます。

 

その代表格が脂肪酸です。

 

1.取りすぎなもの

オメガ6:大豆油やキャノーラ油などに多く含まれており、現代人が過剰に摂取しすぎな栄養の一つ。

 

オメガ6が多くなると細胞にダメージを与え、糖尿病や慢性疲労、うつ病の原因になります。

 

さらにレプチンは細胞の中に入って作用します。

 

そのため細胞の外側の細胞膜を通過する必要があるのですが、オメガ6を摂りすぎると細胞膜が硬くなってしまいレプチンが細胞の中に入れない状態に。

 

その結果、レプチンが効かない!という状態になります。

 

トランス脂肪酸:マーガリンやファッドスプレッドなどに多く含まれており、心臓病やアルツハイマーの原因と言われいます。

 

また、慢性炎症を引き起こし、うつ病、糖尿病など様々な健康被害を受けます。少量でも危険なんでできれば食卓から撤廃した方がよいでしょう。

 

2.もっと摂るべきもの

オメガ3:サバやサーモン、アーモンドなどに多く含まれており、人間に体内では生成されない物質。

 

現代人に不足しがちな栄養でもあります。

 

オメガ3には抗炎症作用があり、体に大ダメージを与える慢性炎症を防いでくれます。

 

また、細胞膜を柔らかくする働きがあるのでレプチンの効きもよくなります。

過度なカロリー制限でレプチン抵抗性が起こる

ダイエットを実践する際に、過度なカロリー制限を慢性的に行うとレプチン抵抗性になる可能性があります。

 

カロリー制限によって栄養が足りなくなると、脂肪を燃やしたりしてくれるホルモンである甲状腺ホルモンが少なくなってしまうんですね。

 

これは日本で人気の糖質制限ダイエットをやりすぎた人にありがちなパターン。

 

糖質を控えすぎるとかえって脂肪が減らない現象がおきてしまいます。

 

さらにビタミンとミネラルの不足で代謝がゲキ落ちしてしまうので、マルチビタミンは摂っていきたいところ。

ストレスが溜まるとレプチン抵抗性が起こる

レプチン抵抗性の原因として最後に挙げられるのがストレスです。

 

レプチンはストレスホルモンであるコルチゾールの分泌をコントロールしており、レプチン抵抗性になるとストレスを感じやすくなります。

 

また、逆もしかりでコルチゾールが分泌されると脂肪細胞にレプチンを作らせるんですね。

 

これがレプチンの過剰分泌につながり、レプチン抵抗性の原因になります。

 

なので、ストレスがレプチン抵抗性の悪循環を引き起こしてるんですね。

 

ストレスが起こる→コルチゾール分泌→レプチン過剰分泌→レプチン抵抗性→ストレスを感じやすくなる

 

このことから、ストレスケアがレプチン抵抗性に対してかなり重要になってきます。

 

ストレスとうまく付き合っていくには以下のポイントを抑えておくとよいかと。

 

 

この2つどちらも自律神経を整えてホルモンバランスをよくしてくれるのでストレス低減には最適です。

 

というわけで、レプチン抵抗性の原因は、

 

1.レプチンの過剰分泌

2.加工食品の食べ過ぎ

3.脂肪酸のバランスが悪い

4.過度なカロリー制限

5.ストレスが溜まってる

 

この5つになります。レプチン抵抗性をならない、もしくは正常にするためにもこれらの原因には対処していきたいところですね。

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